全日本建築士会・『合格への鍵』講座

このブログは当会の建築士講座講師が適宜分担して執筆し、当会建築士講座監修者が総合監修します。

施工管理技士「合格トピックス講座」 第1回 施工計画①

「合格トピックス講座」

 

 この講座では、1級・2級建築施工管理技術検定の合格を目指している方々のために、建築施工の全般に係るポイントとなる問題を掲載します。1級受験・2級受験のいずれの方にも参考になるように、建築施工の工程に則して、重要基本事項に係る問題を取り上げて行くこととします。

 

 第1回 施工計画①

 

〔No.1〕施工計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.工期全体にわたる工事の実施について作成された実施工程表(全体工程表)は、施工の順序及び工期全体を監視できるものであり、大きな設計変更等があった場合には、速やかに訂正されなければならない・

2.総合施工計画書は、工事の着手に先立ち、総合仮設を含めた工事の全般的な進め方や、主要工事の施工方法、品質目標と管理方針、重要管理事項等の大要を定めたものである。

3.建設業法に基づき施工体制台帳を作成した特定建設業者は、建設工事の目的物を発注者に引き渡すまで、その施工体制台帳を工事現場に備え置く必要がある。

4.建築物の新築工事において、積載荷重1tの本設エレベーターを工事用として仮使用する場合、あらかじめエレベーター設置報告書を労働基準監督署長あてに提出することにより、エレベーターの据付工事完成直後から使用することができる。

解説

4.積載荷重1t以上のエレベーターの工事使用は、落成検査の検査証の交付後でなければならない。(労働安全衛生法

2、3は、それぞれ日本建築学会「建築工事における工程の計画と管理指針・同解説」、JASS、建設業法に定められている。

正解 4

 

〔No.2〕施工計画等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.工種別の施工計画書については、どの工事においても共通的に利用できるように便宜的に作成されたものではなく、対象となる個別の工事について具体的に検討したうえで作成する必要がある。

2.請負者は、工事の総合的な計画をまとめた総合施工計画書を作成し、設計図書に指定のない仮設物等・も含めて、監理者の承認を受ける必要がある。

3.工程表を作成するに当たっての気候、風土等の影響」、「施工計画書の作成及び承認の時期」、「試験の時期及び期間」、「仮設物の設置期間」等を考慮するとともに、これらの事項に対する余裕も考慮する必要がある。

4.建設業法に基づき施工体制台帳を作成した特定建設業者は、建設工事の目的物を発注者に引き渡すまで、その施工体制台帳を工事現場に備え置く必要がある。

解説

2.請負者は、総合施工計画書を作成し、監理者に報告する。また、設計図書において指定された仮設物等がある場合は、総合施工計画書にその内容を記述し、監理者の承認を得る必要がある。(JASS1.4.5.b)

 なお、監理者とは委託者側の立場で施工が的確に行われていることを確認するもの(工事監理者)のことをいう。

正解 2

 

「施工管理」は多岐にわたりますが、その中でも「施工計画」はその基本となるものです。施工に係る様々な要素を総合して組み立てていくものですので、出題においても、豊富な知識と理解力を問われるものとなっています。

 管理上重要な事項に対して、どの立場でどのように対処すべきものであるのかを正しく認識することを心掛け、応用力も養成しましょう。

 

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