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全日本建築士会・『合格への鍵』講座

このブログは、原則として毎週金曜日更新を予定しています。当会の建築士講座講師が適宜分担して執筆し、当会建築士講座監修者が総合監修します。

新規問題への、現実的で適確な準備とは

講座情報

 

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学科試験は、近年の試験内容の見直し以来、社会状況、技術の進歩等を反映した従来の出題範囲を超えた新規の新傾向ともいえる内容の出題も目立つようになり、試験の難易度も高くなったと考えられるようになってきました。

 このため、試験に不合格になった方々の中には、このような新傾向の問題が解けなかったことが原因であり、合格のために特に難度の高い新規な問題を解けるように勉強しなければならないと考えておられる方も多いようです。

確かに近年、新規な問題の出題比率が増えてきているのは事実ですが、他方、新規な問題といっても、問題の選択肢の中に新規な設問が含まれており、その新規な設問自体が「答」となっている例は、極一部に限られているのが実情です。 すなわち、新規な設問が出題されても従来の範囲からの設問の肢が出来れば解ける問題が大半で、従来の出題範囲からの設問が確実に解けるか否かが合否を分ける大きな要因でるといえます

例えば、比較的新規な難問の出題割合が多く、このため受験者全体の得点分布が下がった年は合格基準点が下げられることがあるように、また、試験の合否は、受験者全体の出来、不出来の割合によって影響される、いわば相対評価によって決まることにも留意する必要があります。

以上のようなことから、新規な難問ができなかったから不合格になった、問題が難しかったから試験が難しかった、とは一概にいえません。

 

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実際は不合格になられた方の要因は実に多岐に渡り、無論、新規な難問への準備も大切ですが、むやみに新傾向ともいえる難度の高い問題に目を奪われるのは得策とはいえません。

学科試験では、満点をとることは非現実的で、また、その必要もない訳で、各科目とも難度の低い問題から難度の高い問題が出題されている中から、着実にボーダーライン(合格基準点)を超えて合格圏内に入る得点を目指すのが合格のための現実的な考え方であるといえましょう。

 以上から、まず、最も重視されるべきことは、毎年、各科目に必ず一定の割合で出題される従来の出題範囲からの基礎的な問題は、解けなければ致命的となるため間違いなく解ける確実な基礎力を養成しておくことで、その次の段階として、応用力を要する難度の高い問題に対応するための高度な応用力を養成することが肝要です。

例えば、力学のしっかりした基礎力がなければ、耐震構造に係わる高度な問題には対応することはできず、また基礎的な力学の問題も取りこぼす可能性もないとはいえません。

また、しっかりした基礎力がなければ、その上に応用力を築くことも無論できません。以上から確実な基礎力を身につけた上に高度な応用力を築くことが合格圏に確実に入るための重要な必要条件といえます。

 

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他方、限られた準備期間内に、従来出題されたことのない新規な問題の全てに完全に対応することは非現実的で、例えば、毎年1~2題出題さる建築史(実例は除く)について考えても、西洋・日本建築史の古代・中世から近代まで全ての範囲の専門性の高い問題について対応することは、他の勉強はせずに建築史だけを勉強したとしても充分とはいえないことは明白です。

以上から、受験生の新規な問題について正答率は一般的に高くないことからも、まずは出題割合の極めて高い従来の出題範囲からの基礎的問題と高度な応用力を要する問題に確実に対応する力を身に付け、その上で従来の出題範囲を超えた近年の社会状況を反映した、環境、省エネルギー少子高齢化、ストック型社会等に係わる新規な問題への対応をしっかりしておくことが合格を確実にする有効な道であるといえます。

一般社団法人の公益事業としての当会の建築士受験対策講座では、極めて広範な情報の活用により、近年の社会状況を反映した出題の可能性の高いと予測される新規な問題への対応も適確に行います

 

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以上のようなことから、確実な基礎力の上に高度な応用力の養成を目指すことを第一の目的とし、その上で出題の可能性の高いと予測される分野の新規な問題についての着実な対応を段階的に目指す本講座は、初受験の方のみならず、再チャレンジの方にとっても現実的に極めて有効な講座で、高実績を上げてきている所以であるといえます。