全日本建築士会・『合格への鍵』講座

このブログは当会の建築士講座講師が適宜分担して執筆し、当会建築士講座監修者が総合監修します。

平成28年度 二級建築士設計製図試験の課題発表

課題の解説

本年の試験課題の特徴
-主テーマは環境との調和-

 
 

本年度二級建築士設計製図試験の課題は近年の傾向からの予想通り、木造で、「景勝地に建つ土間スペースのある週末住宅(木造2階建て)」と発表されました。本年の課題についての留意点としては、特に以下のような点をあげることができます。

従来、木造の試験課題は、ほとんどが市街地(住宅地)における専用住宅か店舗等との併用住宅であったのが、本年の課題では、

①敷地条件が市街地(住宅地)ではなく、良好な景観を有する景勝地であること。
②対象建物が日常生活の場としての住宅ではなく、週末だけに利用するセカンドハウスで比較的別荘に近いものであること。
③この建物では、更に伝統的民家等での例は多いものの、現代の建築での例は少ない 自然環境との関わりの深い「土間スペース」を有するものであること。

などが従来の課題とは顕著な相違点としてあげられ、環境との調和が主テーマである全体的に従来の試験課題の内容とは、相当に異なる内容のものとなっているといえます。

このため、本課題では、課題条件から、建物の使用目的(自然の中での家族の団らん、友人との交流等)を明確に把握するとともに、

①敷地周辺の環境(自然環境)と建物とが調和したものであることが求められ、更に、景観への眺望にも充分配慮した建物の計画が求められます。また、建物の形態も周辺の景観を損なうことのないように配慮されたものであることも必要とされます。

②本課題では、また、建物は「土間スペース」を含むものと明記されているため、実際の課題条件によって半戸外の居間のような団らんを目的とするもの、多目的なユーティリティスペースのようなもの、外部空間と連なるテラス的なもの等、様々な状況が考えられますが、いずれにしても、建築計画上、課題条件の意図を適確に理解した上で計画されたものとなっている必要があります。

本課題の建物への建築計画上の留意点として考えられる以上の事項は、「合否の鍵ともいえる重要ポイント」であるといえます。

二級建築士設計製図試験では、確実な製図力(本課題では、木造床伏図、小屋伏図、部分詳細図等)の養成が不可欠であるとともに、近年は特に建築計画力が重要なものとなってきましたが、本年の課題では、その傾向が更に顕著となって、比較的自由度の高い課題条件で、高度な建築計画力が求められる近年の一級建築士の課題のレベルに近いレベルのものとなる可能性が高いとも考えられます。
また、建築の要点記述においても、上記のような計画上のポイントについての簡潔明瞭な記述力の養成も不可欠であると考えられます。

以上のような、「合格に必要とされる力」を限られた期間内で身につけるためには、単に多くの課題をこなす形式での準備では不十分で、徹底的に厳選された内容の課題によるきめ細かな添削指導が不可欠ともいえます。

課題の特長

本年度試験に長年の実績から
徹底対応する指導体制

 
 

合格の鍵となる重要ポイントについて、厳選された練習課題により、基礎から応用まで徹底指導します。

建築計画力の養成

周辺環境に充分配慮した配置計画と建築計画は一体の関係にあり、合格を左右する最重要ポイントであることは申すまでもなく、ゾーニング・動線計画等について確実な応用力が身に付くように懇切丁寧に指導します。

計画主旨記述力の養成

設計主旨の記述について必要とされる建築物及び敷地に係わる計画・設計意図の主旨を簡潔・明瞭に記述する能力を身に付けるための指導を懇切丁寧に行います。

木造の製図力の養成

木構造についての基本知識を養成した上で、正確に、スピーディーに木造の平面図、2階床伏図兼1階小屋伏図、部分詳細図等の製図をする力を身に付けるための要点を実例に即して、懇切丁寧に指導します。